塩田まちづくり協議会の設立経過及び役割

設立の経過

上田市は、平成１８年（２００６年）の大合併後に地域内分権を推進するために、「新しい住民自治組織」の設立を全地域に呼びかけてきました。これは、住民自治組織と行政が協力して地域課題の解決や地域活性化に主体的に取り組む住民自治の仕組みを構築することで、地域の個性や特性が生かされたまちづくりを推進しようというものでした。
そうした組織作りが求められた背景には、少子高齢化、人口減少社会の到来があります。
国立社会保障・人口問題研究所の資料によれば、上田市では２０１０年の１５万９千人余の人口が３０年後の２０４０年には１２万１千人に減少して、６５歳以上の比率が３９．５％を占めるという推計が示されています。
現在上田市では、自治会が中心となって住民自治活動が展開されていますが、将来的には様々な活動や組織の継承・維持さえ困難になることが予想されます。行政においても、行政ニーズが複雑・多様化している現代においては、限られた財源の中で住民ニーズにきめ細か
く、的確に応えることは難しくなっています。こうしたことから、住民が自ら決定して取り組むことができる住民自治組織の設立が全国で進んでいます。
塩田地域では、平成２８年（２０１６年）から、塩田地区自治会連合会が中心となって、新しい住民自治組織の必要性について検討を進めてきました。様々な議論がありましたが、最終的には「塩田地域の将来のために、新たな住民主体のまちづくり組織を今から立ち上げるべき」との結論に達し、平成２９年（２０１７年）６月４日に「塩田まちづくり協議会」設立総会が開催されました。

まちづくり協議会の役割

1. 1. 塩田地域全体の課題に取り組む各自治会や地区自治会連合会、地区振興会では、それぞれの地域で住民のために各種事業に取り組んでいますが、塩田地域全体の課題、あるいは単独の自治会等では対応できない課題について、必要な事業を行っていきます。
   2. 各自治会や各種団体の支援を行う各自治会や塩田地域で各種活動を行っている団体が行う活動に対して、資金的な面などで支援していきます。
   3. まちづくり協議会が取り組む具体的な分野

　　① 環境保全 自然環境・景観の保全、生活環境の維持など
　　② 地域振興 農業や観光などの振興
　　③ 教育文化 子どもたちへの支援、文化財等地域資源の保全・活用など
　　④ 健康福祉 地域福祉の推進、住民の健康づくり支援など
　　⑤ 防災安全 防災、交通安全・防犯対策など