ため池の諸元
所在地 | 上田市山田 |
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築造年 | 1615年(慶長20) |
堤高 | 11m |
堤長 | 270m |
最大水深 | 6.2m |
満水面積 | 71.800㎡ |
池で見ることの出来る希少植物
スズサイコ ウマノスズクサ ユウスゲ カセンソウ ツルフジバカマ タムラソウ
山田池は女神岳山麓に広がる西側の池田山と東側の横山の丘陵地形を巧みに利用し、270mの一文字型堤により築造されています。水源は別所から流れる湯川からの取水と自然流水によっています。
利水の歴史
1829年(文政12)前年の大普請の際、人足と工事費の負担をめぐって大紛争が起き、上田藩の判決により各村への配水割合が、地元の山田・八木沢両村へ50%、舞田村へ10%、五加・本郷・中野・十人・小島5か村へ40%と定められ、「本樋中桟下の水は池元両村の囲水」とされました。
この規定は慣行として永く厳守されてきました。1924年(大正13)の大旱魃の際、隣村の必死の願いに時の八木沢区長が慣行を破り半日通水したことをめぐって区民あげての大騒動になった記録が残されています。
その後、沢山池が築造されるなどで塩田平の水利状況は大きく変わり、現在は山田区と八木沢区のみで利用しています。