上窪池 かみくぼいけ

上窪池 かみくぼいけ

ため池の諸元

所在地本郷字上窪 道 上窪池は上本郷の上窪地籍にあります。
築造年1645年(正保2)これまであった泥池を大きく改修して上窪池となりました。(泥池の築造年は不詳)
堤高4m
堤長400m
灌漑面積12ha
貯水量25,000㎥

池で見ることの出来る希少植物

イヌハギ  ツルフジバカマ 

概要

産川から上窪堰などにより取水しており、甲田池とともに上本郷全体と柳沢の一部の水田用水を供給している大切な池です。
江戸時代の1645年(正保2)の改修築以前は、この池は泥池といわれていました。泥池といわれていたその池は、どのような状況のどのような規模の池であったのかは記録がないのでわかりません。しかし、かつて産川は今の流路より南の方を流れており、上窪池の所在地の上窪地籍はそのかつての産川の河床と考えられる凹地であって、安曽岡山からの湧水があり湿田となっているところです。その湿田で昔の人々は稲を育てて近くの地で生活していたのだと考えられます。そのことは、近くにある枠木(わくぎ)などの池名が残る地籍から弥生式土器・土師器・昔の人々の住居址などが出土していることなどから証されています。
その上窪の湿田の続きのところに上窪池があるので、上窪の湿田の続く辺りは泥沼のようになっていて、それが泥池といわれていたのではないかと考えられます。


エピソード

1 泥宮
その上窪池の西土手に泥宮という神社があります。祀られている神様は泥宮大神です。本殿は一間社流造で、その前に拝殿があります。境内には古い杉が五、六本あるだけの小さなお宮ですが、前方に安曽岡山、独鈷山、そして前山寺、龍光院が望め、東方に東塩田の水田地帯が広がり、ちょうど扇のかなめのようなところにあります。まさに安宗郷の中心地本郷であることを思わせる地であります。
泥は稲を育ててくれる大切なものです。上窪の湿田で稲を育てて生活をたてていた人々は、この泥をありがたい神聖な大切なものとしてあがめ、神として祀り、稲の生育を祈り、また収穫を喜び合い、神に感謝したものと考えられます。東の方下之郷に、生島足島神社がありますが、このご神体も大地であり、上本郷の泥宮のご神体と同じものであり、生島足島神社のもとはこの上本郷の泥宮にあったのではないかとも伝えられています。

2 上窪池は「塩田鯉」発祥の池
一時期塩田平の各ため池ではたくさんの鯉が飼われていて、「塩田鯉」として有名でした。その「塩田鯉」は、1958年(昭和33)にこの上窪池で発祥(はじめられる)しました。上窪池のほとり泥宮の境内に「塩田鯉発祥の地」(常楽寺半田孝海大僧正書)と刻まれた石碑が建っています。

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