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塩田の館。前山の高台にある上田市立の施設です。前山寺から塩野神社まで2kmあまりの遊歩道「あじさい小道」の途中にあって、庭園もよく手入れされ、見た目どこのお殿様のお屋敷?と思うような雰囲気のある施設です。建物の中では、民俗資料が展示されていたり、写真展などができるスペースがあったりします。数年前までは「北条庵」という蕎麦やおやきが名物の食堂もあったのですが、採算が取れなくなったりして、残念ながら今はやっていません。
その塩田の館で、5月3日の祝日に1日限りのイベントが開かれました。「健幸マルシェ」と銘打って、からだと心をサポートするような体験ができたり、物品販売も行われました。
エッセンシャルオイル、美容矯正、整体マッサージ、化粧品販売などのほか、貼り絵や折り紙の体験コーナー、日本遺産関係を始め、上田や信州の風景などの写真を撮っておられる地元の写真家の作品の販売、上田紬の工房の展示コーナーなどもあり、塩田の館にこんなにスペースがあったのかと思うくらいたくさんの出店がありました。
そして、何よりうれしいのが食堂。タラの芽の天ぷら入りのうどんやそばがメニューにあります。皆さん、おいしそうに召し上がっていました。北条庵がなくなって、食堂や調理場スペースが使われず、もったいないなあと思っていましたが、久々の復活。よかった!
塩田の館の管理運営は、これまで地元の団体が市から任されて行っていましたが、人手不足などで「もうできない」ということで、この4月からは上田市が直営で管理しているのです。
そして、ここをこれからも観光施設や交流の場として有効に使っていこうということで、今年「トライアルサウンディング」ということをやっています。聞きなれない言葉ですが、要は短期間この施設を事業者や各種団体などが借りて、「お試し」に使ってもらおうという事業です。
今回の「健幸マルシェ」もその一つなのです。「お試し」の第一号。
前山の高台にある塩田の館。食堂の窓からは、西塩田や中塩田の田園風景、町並みが一望できます。今後、二号、三号とお試しをしてもらって、塩田の館がこれからも多くの人が集う「館」であってほしい。お客さんでにぎわう今日の食堂から外を眺め、そう感じました。(F森)