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もう一つの御柱祭 安曽神社

 生島足島神社の御柱祭が終わって1週間後。塩田のお宮でもう一つの御柱祭が行われました。そのお宮の名前は、東塩田の古安曽にある「安曽神社」鈴子、石神、柳沢の3つの自治会の「産土神」(うぶすながみ)です。
「御柱祭」は、諏訪大社がその筆頭ですが、諏訪神である建御名方命(たけみなかたのみこと)を祀る神社で行われることが多いのです。生島足島神社は、祭神が「生島神」「足島神」なのですが、摂社である諏訪社の祭神である諏訪神が生島・足島両神に御柱をささげるということなので、ちょっと形式は異なりますが、やっぱり諏訪系のお宮のお祭りなのです。
安曽神社はというと、祭神は、建御名方命と、その父親の大国主命(おおくにぬしのみこと 大己貴)、大黒様ですね、そして奥方の八坂刀女命(やさかのとめのみこと)。ということで、諏訪系のお宮なのです。
 ここの御柱祭も、諏訪大社や生島足島神社と同じく、6年ごと、寅年と申年に行われます。これらのお宮と異なるのは、安曽神社の御柱は3本であること。4本じゃないのはなぜ? と地域の方に伺ったら、各自治会から1本ずつなのだそうです。納得。
柱の高さは4mくらいでしょうか。拝殿に向かって左側に3本並べて建てられています。安曽神社の東側の鳥居の近くに並べられていた柱が、お祭りの当日、3自治会の方々の手で曳かれ、鳥居を通って、「随身門」と呼ばれる2階建ての珍しい門の先、拝殿の前で建てられます。
 御柱祭は全国で千以上のお宮で行われるという話もあります。やり方も柱の高さもいろいろあると思いますが、祭にかける人々の思いが強いのはきっと同じなのでしょう。雨交じりの安曽神社の御柱祭でしたが、無事に、そして立派に柱が建てられました。
ところで、鈴子、石神、柳沢の3自治会とその南側にある平井寺自治会は、現在の住所はというと「古安曽」なのです。この名前、近くにそびえる「安曽岡山」や、塩田が古くは「安宗の郷」(あそのごう)と呼ばれていたというようなことから名づけられたのかと思っていたら、違いました。
平井寺の産土神である「古川神社」と、ほかの3自治会の産土神「安曽神社」の名前をくっつけて「古安曽」にしたそう。「ああ、そうなんだ」と、地元のお宮を大切に考える地域の状況を考慮しての名前に、これも納得。(F森)

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