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塩田では、江戸時代から米作りが盛んで、今も農家の多くは稲作に取り組んでいます。そのほかにも、転作で作っているところもあるでしょうが、小麦や大豆栽培も盛んです。「こうじいらず」や「ナカセンナリ」といった大豆は、味噌など地元の特産品作りにも使われています。
一方で、「そば」と言えば「戸隠そば」とか「信州そば」とか、長野県の特産は「そば」というくらいになっていますが、これまで塩田ではそれほど盛んに作られてきたとは言えません。「米」が一番の稼ぎ頭だったせいでしょうか?
でも、一種のそばブームもあるのでしょうか、このところそば畑が目立つようになり、東塩田の奈良尾とか西塩田の前山とかで多く見られるようになってきました。
そんな「そば」は、今、花が見頃です。
写真は、前山で撮ったものです。独鈷山をバックに一面のそばの花。白い可憐な花が咲き誇っています。
これから、花に代わって実が大きくなり、10月下旬には収穫できるでしょう。今年の「新そば」が楽しみです。
上田市街地の旧北国街道沿いにある柳町。そこに10年ほど前に開店した「コラボ食堂」というお店があります。毎日シェフが代わってランチを提供するという仕組み。今はコロナの関係もあって出ていないのですが、東塩田の人たちが、自分でそばを栽培し、粉にしてそばを打ち、この食堂で提供をしていました。
塩田には、手打ちのそば屋さんは結構数があるんです。本当の意味での塩田の地産地消のそばをみんなに楽しんでもらえるようになるといいなあと、そば打ちを趣味とする私は願っているんですが。(F森)