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いろいろあった2022年も年の瀬を迎えました。上本郷地区にある泥宮もしめ飾りが飾られ、新年を迎える準備が整っていました。そんな日の夕暮れ時、泥宮の拝殿を通して見えるのは女神岳に沈む夕日です。
泥宮は、塩田を代表するレイラインの線上にあるお宮。2枚目の写真にあるように、烏帽子岳を昇った朝日が信濃国分寺・生島足島神社・泥宮・女神岳を一直線に照らします。この写真の鳥居の向こうには、生島足島神社と信濃国分寺があるわけです。
そして、冬至の日。太陽は女神岳に沈みますが、その光は同じラインを貫きます。今年の冬至は12月22日。残念ながら雲に隠れて夕日は拝むことができませんでした。
そんなことで、数日後、ちょっとレイラインからは外れてますが、夕日の写真を撮ってみました。
泥宮は小さなお宮ですが、明治時代の文書には、元々は近くの別の場所にあったが、それを生島足島神社に移すときに遺霊をここに祀ったということが書かれています。
泥宮の鳥居と生島足島神社の東・西の鳥居、そして参道は真っすぐ向き合っています。そして、それが夏至と冬至の太陽の光と一致しているのです。
両方のお宮がいつできたかはわかっていません。本殿や鳥居が今の形になったのがいつかも不明ですが、造った人が二つのお宮や太陽の光を意識していたことは確かなことのように感じます。
今年も行われた生島足島神社の御柱祭。六年に一度の大切なお祭りで4本の柱をお宮の東の方にある御旅所社から引いてきて、本殿や諏訪社の周りに建てるのですが、一の御柱を引くのは、泥宮がある上本郷の自治会長なのです。昔から二つのお宮が密接な関係にあったことは確かです。
ところで、レイラインはこうしたお宮やお寺、遺跡などが一直線上に位置していることなのですが、実はこの塩田を代表するレイライン、泥宮から女神岳の間にもう一つ遺跡があります。それは古墳なのです。女神岳のすぐ下のふもとにある古墳。新年には塩田の古墳についてシリーズでご紹介する予定です。このレイライン上の古墳の紹介は、シリーズのトップでやりますよ。(F森)