お電話でのお問い合わせ0268-38-8600
塩田のお菓子を紹介するシリーズ。今回は、ちょっと山の手、前山にある前山寺で出していただける「くるみおはぎ」です。
前山寺は、弘法大師が開いたといわれ、「未完成の完成塔」として知られる三重塔があることで有名です。鎌倉時代、北条氏が築いた「塩田城」の祈願寺(安全を祈る寺)であり、また、学問所でもあったそうです。真言宗智山派ですが、かつては、「信濃四談林」という真言宗の四つの勉強所の一つで、江戸時代には末寺が40余りもあったということで、格式が高いお寺です。
ここでいただける「くるみおはぎ」。本堂の横にある庫裏に伺うと、静かな和室に通されます。正座して(正座しなくてもいいんですが、なんとなく雰囲気で)しばらく待つとおはぎが出てきました。
まるいおはぎの下にはクルミダレが。オニグルミだそうです。普通のクルミより実が小さいですが、味はたいへんおいしいクルミです。殻を割るのがたいへんですけどね。おはぎは、一般的にもち米を半分くらいつぶす(半殺しとも言います)のが多いですが、ここのはもうお餅といって良いほどよくつぶしてあります。その分モチっとしています。クルミだれはもちろんおいしいです。上に乗っているのは、おろした「上田みどり大根」(と思います)。「梅のシソ巻き」も付いていました。
部屋の外には、立派なお庭があって、下には塩田平が広がっています。毎日のようにウォーキングで通るところですが、こうしてお寺の静かな部屋から塩田平を見ると、なにか格別な思いがします。
なお、ここでおはぎをいただくには、予約していった方がいいです。
(F森)
前山寺
住所:上田市前山300
電話:0268-38-2855