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ウサギとお地蔵様 新年の龍光院

 今年の干支は「ウサギ」。前山の龍光院に初もうでに出かけ、本堂でご本尊の前でお詣りした後、本堂左手にある「卯歳地蔵」にもごあいさつ。
以前にもこのブログでご紹介しましたが、3枚目の写真にあるように、このお寺には十二支の動物とお地蔵様が一緒にいる石像があります。お地蔵さまはそれぞれ赤い頭巾を被っています。前日に雪がチラチラして、塩田でも小高い場所にあるここでは、朝のうち地面は真っ白でした。
ウサギをよく見ると、2枚目の写真にあるように杵を持っているようです。そうすると、足元にあるのは臼ですかね。餅つきをする月のウサギを表しているのでしょう。
月にウサギがいることについて、仏教関係でも逸話があります。
ウサギとサルとキツネが修行をしています。これを見た仏教の守護神である帝釈天が、彼らを試そうと飢えたお年寄りの姿になり、彼らに食べ物をくれるよう頼みます。サルとキツネは手近なところから調達してきましたが、ウサギは何も見つかりません。そこで、サルとキツネに火を起こすよう頼み、火が起きるとその中に飛び込んでしまいました。自らを犠牲にして老人に食べ物を差し上げようとしたのです。仏教でいう「慈悲」と「利他」の究極の実践。ちょっと悲しい話ですけど。
これを見た帝釈天は、元の姿に戻り、全ての生きとし生けるものがこのウサギの姿を見ることができるように、その姿を月に映しました。
龍光院は、仏教の中でも「只管打坐」という坐禅を中心とした修行の厳しい曹洞宗のお寺です。龍光院の坐禅堂には「選佛場」の額。ウサギはきっと仏に選ばれたでしょう。
 雪の中、十二支とお地蔵さまが立っている姿を見ると、厳しい寒さの中、修行をしているようにも見えます。今年も自らを鍛えなければならないとの思いを強くさせてくれた新年の風景でした。(F森)

 

 

 

 

 

 

 

 

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