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四国八十八所の霊場を信州の塩田で巡る その3 西光寺

 江戸時代の元禄の頃、四国霊場の仏像を塩田に勧請した札所を巡る旅。3回目は「西光寺」です。四国の仏像は安置されていない札所なので「番外」という位置づけ。

 場所は、前回紹介した「猫山観音堂」の南西に行ったところで、東塩田小学校の東側。

 真言宗智山派のお寺で、寺の言い伝えでは、真言宗の開祖弘法大師が大日如来と阿弥陀如来の像を彫って小堂を建てたのが始まりということですが、お寺としては鎌倉時代の終わりに近い正応4年(1291年)に、幕府執権北条氏の流れを汲む塩田北条氏が開いたんだそうです。

 

 

 ここは県宝の阿弥陀堂が有名です。室町時代後期に建てられたのではないかとのことで、中には阿弥陀如来像が3体祀られています。お堂は東向きに建てられていて、したがって拝むのは西に向いてということになります。西の彼方には、阿弥陀如来が司っている極楽の西方浄土があるからなんですね。

 

 

また、このお寺には仁王門があって、阿形と吽形の2体の仁王様(金剛力士)がおられます。江戸時代の中頃、須坂市にある米子不動尊から移されたものです。写真は、口を大きく開けた阿形の仁王様。2m以上もあり筋骨隆々。鎌倉時代の作と言われている上田市の指定文化財です。

(F森)

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