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終戦の日 無言館の取組み

無言館」。太平洋戦争に出征して命を落とした若き画学生の残した作品を展示している美術館。山王山公園の横にあり、前山寺の参道横にある「信濃デッサン館」(現「KAITA EPITAPH 残照館」)の分館として1977年にオープンして、多くの人が訪れる名所です。
新しくなった県道別所丸子線から山王山公園に向かって坂を上って、途中さらに急な坂だけど、木々に囲まれた道を進むと山頂(かな?)に美術館の白い建物にたどり着きます。
そんな無言館で、戦後75年のお盆の時期に開催されているのが「千本の絵筆の祈り」。絵筆を捧げて戦没画学生の慰霊をする取組みです。「戦没画学生之霊」と書かれた位牌の下には多くの絵筆が並べられ、このうち508本には無言館によって画学生の名前が刻まれています。そして、それ以外にも名前の入っていない絵筆もありますが、これは、訪れた人たちが捧げたもの。
 終戦の日の8月15日昼過ぎに訪れたのですが、たくさんの人たちがおいでになっていました。
無言館では、ほかにもいろいろな取り組みをしています。今年は延期になってしまいましたが、4月の成人式をはじめ、コンサートや座談会などなど。美術館らしくないといえばそうなんですが、無言館らしいかなあ。
これからも多くの方々に来ていただきたい。そんな思いをここに来るたびに思います。(F森)

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