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塩田平の文化財 -幕末の偉人たちが残したもの-

五加にある八幡神社。塩田の中でも大きなお宮の一つで、木曽義仲やその武将の塩田八郎高光という人が創建に関係したという由緒あるところです。境内には土俵があるのですが、江戸時代から明治にかけて「江戸大相撲」が行われたそう。
このお宮にある二つのものを紹介します。
一つは「五反の幟」。幅1.66メートル、長さが約12メートル。日頃はしまわれているのですが、この日は虫干しということで見せていただくことができました。大きな五加の公民館の大ホールになんとか収まるほどの長さ。写真に撮っても先の方はよく写らないほど。幕末の1862年に作られたものです。字を揮毫したのは、あの佐久間象山です。松代藩士にして兵学者、思想家。江戸に塾を作り、吉田松陰や坂本龍馬などが入門してますし、大砲や地震予知の機械を作ったりもして、動乱期の日本で大活躍。
そんな佐久間象山先生に五加村の人たちが頼んで書いてもらった幟。右側の字は「五加洪福村」。福が溢れるほどたくさんあるということでしょうか。左側の文字は、八幡社の祭神である八県宿祢命(やあがたすくねのみこと)を祀っていることを示したものだそうです。
 もうひとつの宝物が「常夜燈」。高さ8メートルもあり、石灯籠としては長野県一の高さ。明治31年(1898)にできているのですが、その碑文は「修善生洪福」。「善いことを修めれば福が溢れるように生きられる」といったような意味でしょうか。この字を揮毫したのが勝海舟。咸臨丸で渡米し軍艦奉行などを務め、西郷隆盛と渡り合って江戸城の無血開城を成し遂げた人。佐久間象山の義兄でもあります。
幕末の偉人二人が揮毫した幟と石灯篭。二つとも上田市の指定文化財になっています。(F森)

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