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前山寺といえば、なんといっても三重塔。2層や3層に縁(廊下)や勾欄(こうらん 手すり)がなく、未完成なのですが、それがかえってすっきりしているということで、「未完成の完成塔」と呼ばれています。室町末期の建立と考えられています。当時この地を治めていた福沢氏が、武田信玄に攻め込まれ、自身で建築している途中だった三重塔の完成を見ずにこの地を去ってしまったために、未完成のままだったそうです。
ここの景色としてお勧めするのが今の紅葉(黄葉?)の時期。参道やその横にある庭園の木々の色合いも見事なのですが、三重塔の前にある大イチョウは特に目立ちます。
高さ約20メートルの三重塔。本堂横から階段の上を見上げると、イチョウの方が塔より高さがあるように見えます。そして、見事な大輪の黄色の葉。
今年は、お寺の裏からも見てみようと、塔の横の林道を少し上に上がって、見下ろすような形で写真を撮ってみました。
小高いところから眺めると、三重塔と、その背後には中塩田方面と北の山々を見ることができます。
こうして塔の裏から見ると、2層と3層の未完成の部分がよく見えます。新しい発見でした。そして、もちろん大イチョウも。
中禅寺や前山寺もそうですが、街中でも、例えば塩田中学校とか紅葉のみごとなところは数多くあります。春の桜とか、季節ごとに見どころたくさんの塩田平です。(F森)