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「塩田平の文化財クイズ」の問題に関するよもやま話③

「塩田平の文化財クイズ」の問題をもうちょっと掘り下げて解説するシリーズの3回目。
今回は、塩田平のため池に関するものです、
 クイズの問題。「「全国ため池百選」に選定されている「塩田平のため池群」(塩田平土地改良区の登録池)のため池は、何か所あるでしょうか?」
1 25か所  2 32か所  3 41か所  4 48か所
で、正解は3の「41か所」です。
土地改良区に登録されているため池は、規模が比較的大きいものが多いです。最も貯水量の多いのが「沢山池」で、108万トンもあります。次が、1枚目の写真の「北の入池」で27万トン。
41の池の貯水量を合計すると、300万トンを超えます。と言われてもその多さってピンとこない。ので、一般家庭の水の使用量と比べて見ると、1年間で1戸平均300トンの水を使うのだそうです。そうすると1万戸の家庭の水を塩田のため池で賄うことができる勘定になります。塩田地域の世帯数の合計が9千戸に満たないので、塩田中のお宅が使う水量を超えています。もちろん実際には使いませんけど。
 「全国ため池百選」に選ばれているのですが、2年前には日本遺産「信州上田・塩田平」の構成文化財にも認定されています。農業用水に使うだけでなく、鳥や草花などが生育し、また、遠くに山々を望む田園風景は、眺めていると、なんか心が休まるんですよね。ため池の「多面的機能」というそうです。
北の入池では鳥が大きな羽を開いて飛んでいますし、2枚目の「上窪池」の後ろにはレイライン上にある泥宮の桜と、遠くには子檀嶺岳。3枚目は「不動池」。独鈷山をバックにしてます。
ところで、このため池の数、江戸時代には300を超えていたそうです。上田藩5万石のうち塩田で3万石と言われた穀倉地帯。雨が少ないこの地域で、その米作りを支えていたのがため池です。上田藩では、藩を挙げてため池の整備を進めたのです。
で、それが今では41になってしまったか、というと、そうではないのです。
 土地改良区に登録され、各地区の農家組合や水利組合といったところによって集団で管理されているのは41か所なのですが、個人や小集団で管理しているため池も結構あるのです。
上田市日本遺産推進協議会が令和4年度に調査した結果、こうした小さなため池が83か所確認されました。41か所と合計すると124か所
江戸時代と比べると半分以下ですが、米を作る農家が減ったり、宅地などの開発によってつぶされたりした影響でしょうか。
一方では、「まだ、こんなにあるんだ」という気もします。これらのため池が「多面的機能」を果たして、これからも塩田の原風景として残っていってほしいですね。(F森)

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