お電話でのお問い合わせ0268-38-8600
日本遺産に認定された塩田平。日本遺産のストーリーに出てくる「構成文化財」は全部で35あるのですが、このうち塩田で27。信濃国分寺など他地域のものもありますが、ほとんどは塩田なのです。そして、塩田平で国や県、市の指定を受けている文化財は、国宝の安楽寺三重塔や重要文化財の中禅寺薬師堂など62あります。そうした文化財の宝庫でもありますし、多くのため池、岳の幟のような伝統行事、愛染カツラなどの名木、さらに、民話、松茸、別所線、レイラインといったように特徴的な資源が豊富です。
こうしたものを地元の人たち、特に子どもたちに知ってもらい、次代に引き継いでいってほしいという気持ちから、「信州上田・塩田平かるた」というものができました。
上田市日本遺産推進協議会と塩田まちづくり協議会が作ったもので、普通のかるたとちょっと違って、結構ユニークです。
写真はかるたの箱なのですが、最初の写真は箱の表面。5枚の絵札が映っています。そして2枚目の写真は箱の中の絵札と読み札。写っているのは「あ」のかるたです。
読み札の真ん中の黒帯に白抜きで書かれているのが読み句。これは、塩田中学校と3つの小学校の子どもたちが応募してくれた800もの句の中から選んだものです。そしてその下に英訳。小学校でも英語を習う時代ですから。また、その下には、題材となった文化財等の簡単な解説も付いています。
絵札は、長野大学の学生たちが構成を考え、材料集めをして、プロのイラストレーターの砂糖ふくろうさんが描いてくれました。みんなボランティア。
こうして、多くの方々の協力でできあがったかるた。小中学校や児童クラブなどに配布されることになっています。3月に市でかるた会をやろうとしたのですが、コロナ禍ということで、子どもたちが直接かるた遊びはすることができなくなりました。かわりに、かるたの制作にまつわるトークセッションをユーチューブで見ることができるようになります。
かるた遊びを通して、子どもたち始め多くの方に塩田平の宝物に親しんでもらえればいいなあ!と感じますし、かるた以外でも様々な形でそうした取組みをしていきたいと塩田まちづくり協議会では考えています。(F森)
全ての絵札や読み札など詳しいことはこちら → 塩田平かるた | 塩田まちづくり協議会 (shioda-machidukuri.jp)