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みんなでため池の植物を守る

塩田にたくさんあるため池。「日本のため池百選」にも選定されているのですが、塩田平土地改良区に登録されているため池の数は41。貯水量を合計すると300万トンにもなります。一般家庭が一年間に使う水の量が平均300トンだそうで、そうすると1万軒のお宅が使う年間使用量を賄える勘定に。
 そんなたくさんあるため池ですが、数年前から耐震工事が行われています。東日本大震災で福島県のため池が決壊し、大きな被害が出たことを契機に、全国的にため池の耐震工事が進められています。
塩田平でも、ため池の耐震調査を行い、対策が必要な所で順次工事が行われています。
工事で何をするのかと言うと、基本は堤を厚くすること。決壊しにくくするためです。
堤を厚くするということは、工事する時はそこを削ったりするわけです。そうすると、そこに生えている植物はなくなってしまいます。工事が終わって、もしかしたら、何年か先にはまた生えてくるかもしれませんが、もう二度と見られなくなる可能性は高いですよね。
 塩田のため池では、最初の写真にあるように、いろんな植物が生息しています。ユウスゲ、タカサゴソウ、ノジトラノオなどなど。池によって違った花が咲くのです。ちなみに、この写真は、「塩田平のため池群」という本の巻頭写真集からのもの。
それがもう二度と見られない、なんていうことを避けたい。ということでこの取り組みです。
工事が始まる前に堤の植物を別のところに移植して、工事が終わったら堤に埋め戻す。
これまで、工事が行われたため池で行われてきたのですが、今年後期は、塩吹池と浅間池、そして不動池で希少植物を移植しました。
 塩吹池と浅間池は、堤体に生えている植物を掘り取って別の場所に移す作業を行い、不動池は池の工事が完了したので、舌喰池のそばに移植してあった植物を堤体に戻す作業を行いました。
筑波大学の田中准教授の指導を受けながら、地元自治会、水利組合が中心となり地元住民が協力して作業を行い、作業は無事に終わりました。
移植がうまくいって、来年の春には、ポットの中や池の土手で、希少植物が芽を吹けばいいなあ。期待してますよ。(F森)

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