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上田電鉄別所線は、開業が大正10年(1921)と再来年で100周年を迎えます。
最初は、千曲川を渡る橋がなかったので、別所温泉から「城下」(当時は「三好町」という駅名)駅まででしたが、千曲川を渡る鉄橋が3年後の大正13年にできて、上田まで乗り入れることができるようになりました。
10月13日の台風により千曲川左岸の堤防が削られ赤い鉄橋が崩落してしまいました。そのため、今も別所温泉から城下駅までは電車が走っていますが、上田駅までは代行バスです。
一日も早い復旧が望まれている中、中野にある塩田唯一の酒造会社「若林醸造」が造ったのが「がんばろう!上田電鉄別所線」の日本酒です。
若林醸造は、古くから「月吉野」の銘柄で日本酒を造っていますが、今回の災害を受けて若き女性杜氏である若林真実さんが別所線応援のためのお酒を造ってくれました。ラベルには「がんばろう!上田電鉄別所線」の文字に赤い鉄橋と「さなだどりーむ号」「まるまどりーむ号」「自然と友達」の列車が描かれています。
720ミリリットル1本が1760円。そのうち200円が上田電鉄に寄附され、橋の復興に役立てられます。
飲んだ感じ、ちょっと若いかなあとも思いますが、すっきり飲みやすい。ワイン感覚かもしれません。
若林醸造では、これまでも別所線とコラボしていて、ワンカップ1合のお酒も出しています。「さなだどりーむ号」と「まるまどりーむ号」のイラストが貼られていて、別所温泉から上田駅まで約30分(代行バスでなく直通ならば)の乗車中に飲み干すにはちょっと大変ですが、イラストを眺めながらのイッパイは、鉄っちゃんでなくても楽しい。
お酒は、中野にある若林醸造の直営店だけでなく、スーパーなどで手に入るようです。別所線を愛する者として、早期の普及を待ち望んでいます。皆さんにもご協力をお願いします。というより、美味しいお酒を楽しんでいただきたい!!(F森)