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四国八十八所の霊場を信州の塩田で巡る その12 北向観音

 江戸時代の元禄の頃、四国霊場の仏像を塩田に勧請した札所を巡る旅。新型コロナウイルスの影響でなにかと制約があった温泉やお寺。ようやく移動の解除がされて、ブログでも塩田の名所の紹介を再開します。
北向観音は、多くの方々が行ったりする塩田ではメジャーなお寺。別所温泉に行けば必ずお参りするところなので、ここで紹介しくても良さそうなんですが—。
でも、意外に知られていないものもあるんです。その一つが「古銭の龍」
野倉の由緒あるお家から出てきた大量の古銭で龍の絵を描いたもの。北向観音本堂の正面右手の壁に掛けてあります。本堂に入ると、まずは賽銭箱の前で奥にある千手観音にお参りして、ではお守りでもいただこうかということで、ほかのところにはなかなか目が行きませんが、ほかにも、善光寺地震の際に北向観音にお参りしたがために難を逃れた人がその時の様子を描いて奉納した絵馬とかもあります。
 ところで、北向きに建てられている「北向観音」が長野市にある南向きの「善光寺」と向き合っているのは多くの方がご存知ですが、この二つのお寺を結ぶ線を南に延ばしていくと、そこにあるのは「諏訪大社」(上社前宮)なんです。3つの寺社が南北に一直線になっている不思議。
また、諏訪大社の後ろにそびえている山は「守屋山」。そして、善光寺の本堂の奥にあるのが「守屋柱」。仏教が広まるのを止めようとして、聖徳太子と蘇我氏に討たれた物部守屋の「守屋」です。
この3つの寺社にはいろいろな因縁がありそうです。そんなこともあるんだと思いながら北向観音をお参りすれば、いつもと違った感じ方もあるかも。(F森)

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