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日本遺産に認定されている塩田平。日本遺産「信州上田・塩田平」は、塩田以外のものも含め36の文化財で構成されています。
そして、塩田には、それ以外にもたくさんの文化財が各地にあるのです。
そうした地域のお宝を地元の人たちにもっと知ってもらおうということで3年前に作られたのが「信州上田・塩田平かるた」です。
絵札は、長野大学に協力してもらって、プロのイラストレーターがボランティアで作ってくれました。そして、読み札は、塩田中学校と塩田の3つの小学校の子どもたちからの800件の応募の中から選んだものです。
そして、できたかるたは、地元の人たちに文化財を知ってもらうという趣旨なので、小中学校と自治会などに配布されました。
それを使って実際にかるた取りをしている様子を取材しました。
2枚目の写真は、中塩田小学校の「地域文化財探検クラブ」の子どもたちのかるた取り。高学年の25名が5人ずつ5つの班に分かれて札を取ります。
先生が読み札を読むたびに絵札に飛びつく子どもたち。歓声があちこちで上がります。
読み句は、それぞれの文化財に関係する言葉が付けられています。「いたずらな カッパの伝説 甲田池」、「大きいな トトロが出そう 大六のケヤキ」、「産川に しずめて雨乞い 赤地蔵」、「垂直に 切り立つ鴻の巣 しま模様」、「のぼり龍 くねくね走る 別所線」などなど。中には松茸を題材にしたものも。「松茸は 塩田平の 秋の味」。塩田の特産物ですから。
そして、3枚目の写真は、手塚自治会での様子。おじいちゃん、おばあちゃんが挑戦しています。子どもたちと違って、札に飛びつくようなことはしませんが、「あ、このお寺知ってる」とか「こんな仏像があるなんて初めて知った」などなど感想を言い合います。地域に長く住んでいても、ほかの地区の文化財を知らない方も多いようです。子どもにはもちろん、大人の人たちにも塩田の魅力、お宝を知ってほしい。いろいろな所で、このようなかるた取りをやっていってもらえればいいなあと感じます。(F森)