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9月下旬になっても連日の猛暑続き。ところが彼岸の中日には秋らしい日になりました。この日、若林醸造で「秋上がりの会」という日本酒を楽しむ会が開催されました。
会場は、歴史を感じる大きなお屋敷の大きな広間。お客さんが40人くらいもおられたでしょうか。大きな部屋も満杯です。
明治29年(1896年)創業の老舗にして、塩田でここだけの酒蔵「若林醸造」。「月吉野」(つきよしの)という銘柄のお酒を造っています。
「秋上がり」って何ですか?とお聞きすると、杜氏が答えて曰く「お酒が夏を越して熟成したことをいうんです」。なるほど。
その熟成した日本酒を7種類いただきました。会場のベランダに並んだそれぞれの銘柄のお酒。
同じテーブルには、創業120年以上を感じさせる古い大きな徳利も置いてあります。
ここのお酒は、「色」の名前が付いていて、ここに並んでいたのは「赤」「萌黄」「桜」「緑」「空」「白」。もう1種類、純米大吟醸酒の「真」は乾杯用でした。
それぞれ酒米や造り方が異なるのです。酒米は「山田錦」「美山錦「ひとごこち」のほか、県が開発した「山恵錦」という新しい種類の米も使われています。
純米大吟醸の「真」は、山田錦を6割も削って造ったつきよしのの最高級品種。同じ純米大吟醸の「白」は美山錦を5割削り、極寒期に低温発酵で仕込んだとか。あと、純米吟醸酒の「空」や「緑」、特別純米酒の「桜」。
で、「萌黄」というのは「山廃純米酒」というのだとか。「山廃」って、たまに聞くけど「どういう意味ですか?」と、同じテーブルの日本酒好きの人に聞いたら。「山卸(やまおろし)廃止」の略なんだとか。それ何?とさらに聞くと「蒸した米をすりつぶさず、麹の力だけで米を溶かすやり方」だそうです。「ふーん」。まあ、日本酒にもいろいろあるということですね。
帰りに直売店に寄ってお土産に買ったのが「白」。白地のラベルに金色のマーク。家でゆっくり味わうのが楽しみです。(F森)