ブログ

電動アシスト自転車で坂だらけの高台を駆け回る

この4月から「シェアサイクル社会実験」というものが行われています。上田市と千曲市が共同でやっている事業で、観光地や公共施設に自転車を置いて、「好きなときに自転車を借りて、都合の良い所で返せる」という仕組み。使われている自転車は電動アシスト付きです。ラク~な力でこいで行けるもの。
塩田でこの自転車を借りられる場所は、下之郷駅、塩田町駅、別所温泉駅の別所線3駅と北向観音参道前。そして、今年はさらに山王山公園と塩田の館にも置いてあります。
この日、スマホのアプリでみると、山王山公園と塩田の館には1台も置いてないので、塩田町駅のものを拝借。折角電動アシストを借りるのだから高台を一回りしようと、泥宮の横を通って、まずは無言館。長い坂道を電動アシストが支えてくれて上っていけます。普段だったら、ママチャリではとても無理。マウンテンバイクでもひーひー言いながら全力を出し切ってやっと上れる坂道です。スイスイ上がっていける とまではいきませんが、3段変速を使いながら息も上がらず美術館に到着。隣の山王山公園にも立ち寄ってみます。
 そこから1分足らずで行ける前山寺の三重塔は、林道から柵越しに拝みます。そして、前山の坂を下ったり登ったりしながら着いた所が龍光院の山門前。樹齢600年のケヤキの横からは車が通れる道の中でも屈指の急坂です。でも、上れるんですよね。
 お寺のすぐ横にある塩田の館のきれいに手入れされた庭園を通り、塩野池の周遊路から遠くの山を望みます。今年設置された解説板越しに見えるのは、青木村の子檀嶺岳や上田市民の山である太郎山、烏帽子岳などなど。塩田のため池の中でも、眺めのすばらしさでは一二を争うこの池。眼下には自転車を借りた塩田町駅方面が良く見えます。
このシェアサイクル。「塩田の寺社やいろいろな文化財などを車で回るには味気ないけど、歩いて回るのはちょっとたいへん」という人たちにとってはうってつけの乗り物ですね。塩田の魅力を発信する者として、「社会実験」で終わってほしくない取組と感じます。(F森)

関連記事

  1. 塩田平の雨乞い やり方はいろいろ② お坊様が山に籠る
  2. 塩田の山  城跡を抱える山 安曽岡山
  3. ため池まつり 前編 池の周りで松明燃やす 百八手
  4. 長野大学がまたやってくれました!! 地域貢献活動
  5. ため池まつり その4 松明に火を!! 百八手
  6. 塩田平の文化財 ―大姥様の悲しい物語―
  7. 長野大学生が作るタウン誌 「てくてくうえだ」
  8. 「信州上田・塩田平検定」に出る(?)文化財その9 安楽寺

最近のブログ記事

PAGE TOP