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今回の名水は、塩田平の西、高台にある野倉の「延命水」です。
夫婦道祖神のすぐ近く。
目の前にそびえる女神岳から湧き出しています。昔の人たちは、茶の湯にも使用したそうです。
「延命」の名のとおり、一口飲むと命が3年延びるといわれています。
これまでにこのシリーズでご紹介した「山田湧水」や「竜王湧水」と同じように、出てくる水の量は多くはないのですが、絶えることなく流れてきます。
この3つの湧水、いずれも女神岳から湧き出てくるものです。
烏帽子岳から昇った夏至の朝日が、信濃国分寺・生島足島神社・泥宮を通り、この女神岳に。光と水の神なのかもしれません。
で、この延命水なのですが、「茶房パニ」という人気カフェの敷地内にあります。店の裏手にあり、そこから夫婦道祖神にも行くことができます。
せっかくですから「パニ」に寄ってみます。
通されたのはベランダ席。ちょっと暑い日だったので、標高の少し高い野倉で、涼しい風の通る席は最高! ウグイスの声が絶え間なく聞こえます。写真で上の方は写っていませんが、奥に見える山は通称「雷山」。正式には「山の神峰」(やまのかみほう)というとのこと。
出てきたのは、チョコレートパフェとシャーベット。おいしかったのは言うまでもないのですが、コーヒーも苦くなく、ブラックでいただきました。
ここはランチもやっていて、その時間をはずして行ったのですが、屋内もベランダ席もほぼ埋まっていました。予約していった方がいいですね。
店から出て向かったのは、久しぶりの「夫婦道祖神」。この道祖神のように自然石の前面を円形に彫って、その中に男神女神の像を刻んだものは珍しいそうです。目を細めて二神とも笑みをたたえているところが何ともほほえましい」。パニの店に入る手前に案内板があるくらい、家庭円満や子宝の神、縁結びの神として遠方から訪れる人が多いようです。(F森)