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塩田の古墳① 高台の古墳群

 「信州の鎌倉」と言われる塩田平。多くのお寺や三重塔、お堂が鎌倉時代から室町時代にかけて造られたものです。塩田には、国宝や重要文化財など国や県、市の指定文化財が62もあるのですが、それらも武家社会になってからのものが多いのです。
そんな中でひときわ古い文化財が古墳です。塩田にある古墳を紹介するのが今回のシリーズ。
第1回は「下之郷古墳群」です。
生島足島神社から大鳥居を通って東山の方に坂を登って行くと「いにしえの丘公園」があります。3枚目の写真です。生島足島神社のあたりの標高が470mくらいで、この公園の辺は520m程。50m登ってきた勘定。下之郷を見渡せる高台です。
そこにあるのが、まさに「いにしえ」にできた複数の古墳。最初の写真は「他田塚古墳」。「おさだづか」と読みます。まんじゅうのような丸い円墳です。直径が18mくらい、高さは3~4mくらいです。発掘調査の結果によれば、7世紀前半頃に造られたものだそうです。7世紀前半と言えば、645年の大化の改新があった時代。中央ではしっかりした国の体制ができましたが、このあたりの地域はどうだったのでしょう。古墳の中からは、遺体のほか、刀や馬具、土器などが出土しています。この地域を治めた有力な豪族の墓と考えられています。
 その他田塚古墳から50mほど離れた所にあるのが「塚穴原1号墳」。こちらも円墳なのですが、直径が20m以上あり、他田塚古墳より大きいのです。塩田の中では最大の大きさの古墳です。そして、造られたのは6世紀後半と考えられています。聖徳太子が活躍した頃でしょうか。
発掘調査によれば、5体以上の遺体と武器や装身具、土器などが出ていて、有力な豪族の家族が埋葬されたものとみられています。

 東山の山麓に造られた「下之郷古墳群」には40基ほどの古墳があるそうです。いずれもこの地域の豪族のお墓なのでしょう。治めたところを上から見下ろせる場所にあるお墓。亡くなっても地域を見守っていくという考えのもとに埋葬されたかどうかはわかりませんが、多くの古墳がこの高台にあるというのは、なんらかの理由があったのでしょう。(F森)

 

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