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ゴールデンウイークの里山登りレポート2回目です。
東山トレイルランの次の日、弘法山にある西国三十三観音像を巡りながら頂上を目指すイベントです。
前山寺の住職が山伏の格好。先達となって「塔の原」という前山寺横の林道を上った先にあるところの登山口からいざスタート。弘法山は、これまで何回かブログで取り上げましたが、それほど魅力のある山なんです。標高が900mにもならない山なのですが、狭い登山道で、切れ落ちているところも多いので、登山のベテランからも「この山は危ない!」と注意されるような山。
登山道に祀られた石造りの観音様を拝みながら、ゆっくり登って40分くらいで頂上です。その直下にある高さ4mくらいの岩の上は絶景スポット。登って写真を撮る人もいますが、「よく立って写真とれるよなあ」と高所が苦手な者としては感嘆。
そのすぐ下にあるのが「岩屋堂」です。前山寺の「奥の院」。弘法大師が祀られています。住職が法螺貝を吹き、般若心経を唱えてみんなでお参り。
そのあとがたいへんです。
垂直に見える壁を上り、幅の狭い急傾斜をロープ頼りに這い上がって、三十三体の観音様巡りも無事満願。
前山寺では、春と秋にこのイベントを行っているとか。
観音様が祀られたのは、今から200年以上前の1793年。江戸時代の中頃です。当時は木造で、金色に塗られていました。その後、壊れたり盗まれたりして、三十三体の半分くらいはなくなってしまい、今登山道に祀られている石造の観音様は、平成時代になって石工の方々が造って安置してくれたものです。
16体残った当時の観音像は、前山寺の三重塔の横にある「明王堂」に祀られていいます。
山登りと観音様を拝むという両方楽しめるイベント。仏教関係の文化財が数多い塩田でも、こういう楽しみ方のできるのはありません。次の参加が、また待ち遠しい。(F森)