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江戸時代の元禄の頃、四国霊場の仏像を塩田に勧請した札所を巡る旅。2回目は「猫山観音堂」です。1回目はこちら。
四国の仏像は安置されていない札所なので「番外」という位置づけ。
場所は、1番札所の長福寺のすぐ横にある生島足島神社から東へ2km弱行くと、「きこりん」という蕎麦屋さんがあって、そのすぐ横の道を行って約130段の石段を登っていくと観音堂です。
江戸時代の元禄11年(1698年)の創建。当時は練光寺という名前で明治初めまで住職もおられましたが、今はこのお堂だけが残されています。
お堂の中には、正面に木造の観音様がまつられていて、両脇には衿羯羅童子(コンガラドウジ)と制多迦童子(セイタカドウジ)の像があります。
この場所は、「猫山」というちょっとした小山の中腹です。この山の名前は山の形から付けられたという説と、養蚕の大敵のネズミを退治するため猫を飼ったからという説があるようですが、、そうした名前が付いたことで、お蚕様のネズミ除けとして信仰が寄せられたとか。また、ここは桜の名所でもあり、石段の下から上の参道の両脇や観音堂まで上がった高台にも桜がいっぱい。参拝のつもりで行ったら提灯も下がっていて、花見気分でお賽銭も弾む。
(F森)