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江戸時代の元禄の頃、四国霊場の仏像を塩田に勧請した札所を巡る旅。実際に札所を歩いて回ったレポートの後編。 前編は こちら
舞田の法樹院から保野の龍昌寺へ。ここは曹洞宗のお寺。真田信之公が開いたんです。信之公の霊廟のある松代の長国寺から分骨してもらって平成22年にお墓を建立しました。ここのご本尊は「出山の釈迦像」。釈迦像は座っている姿が一般的ですが、ここのはお釈迦様が山での修行を終えて岩場に立つ姿を表した立像で、とても珍しいそうです。
次に向かったのは、同じ保野の林法院。法樹院と同じ浄土宗です。上田藩の藩主が北向観音に参拝した際、休憩所になっていたそう。境内入口近くにある地蔵堂は子安地蔵として古くから信仰されています。
また少し歩いて中野の龍澤寺。龍光院の住職がここの住職を兼ねていて、普段は無人です。ここのご本尊釈迦三尊像は、無人のお寺とは思えないとてもきれいな金色の仏像です。元禄の頃に各お寺に祀られた四国霊場の仏像は、多くがなくなったりしていますが、ここのは3体とも現存していて、普段は龍光院に安置されています。
次は、五加の真光寺。札所の順番としては21番、最後のお寺です。真言宗で、本堂の横には弘法大師の大師堂があって、ここにも元禄当時の4体の仏像があります。
この日の最後は、十人の薬師堂。お堂は今はありませんが、十人の公民館に薬師如来などの仏像が安置されています。昨年できたばかりの公民館で、玄関の横に「薬師堂」があります。
一日巡って龍光院に帰りますが、御朱印帳も全26の札所のうち7つ埋まりました。
春と秋に東塩田と西塩田・別所とこの中塩田を回る札所巡りの会が催されます。一日中歩くのは大変ですが、是非1度回ってみてはいかがでしょう。(F森)