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1年前にできた「信州上田・塩田平かるた」。日本遺産の構成文化財と塩田平にあるそのほかの文化財を題材にしたかるたです。全部で44の文化財や自然が読み込まれているのですが、これらを歩いて回るために役立つのが「塩田平かるたマップ」。手書きの塩田の地図に文化財の場所が示されています。塩田まちづくり協議会のホームページでも見ることができます → 塩田平かるたマップ
で、6月上旬のこの日、かるたマップを持って、ウォーキングイベントを行いました。
コースは舌喰池から無量寺という浄土宗のお寺に行き、そこから山田神社、満願寺と歩くもの。
塩田平ボランティアガイドの会のガイドの引率の下、人柱伝説のある舌喰池を回って近くにある無量寺へ。昔、大池と言っていた今の舌喰池の工事をするとき、水がどうしても漏れてしまう、ということで「人柱」をたてることに。選ばれたのが村はずれに一人で住む若い女性。嘆き悲しんで、人柱になる前日、自分の舌を噛み切って池に飛び込んでしまいました。村人は供養の気持ちもあったんでしょう、池の名前は「舌喰池」になりました。
無量寺ではガイドの説明。人柱になった女性の供養塔とされる石碑がここにはあります。昭和50年代に池の北側の田んぼで見つかったのだそうです。
そして、このお寺で有名なのが「元木の地蔵」。弘法大師が柳の大木の根元で彫ったというお地蔵さんです。同じ木の枝に近い方では薬師如来を彫って、今は中野の薬師堂に安置されています。
この日は、地元の方のご配慮で、普段は閉まっている地蔵堂の扉を開けていただき、直に地蔵菩薩を拝むことができました。
次に向かったのは、山田地区の「山田神社」。名水が出ていることで有名です。
長野県の薬剤師会が認定している「長野の水50選」に入っていて、しかもランクは最上位。水量も豊富なので、コーヒーを入れたり料理に使ったりとたくさんの人たちが汲みに来ます。
そしてこの後向かったのは、同じ山田にある「満願寺」。ご本尊の薬師如来のほか、たくさんの仏像が安置されているお寺です。本堂脇には「十王」という、人が死んでからその罪の重さを判定する「閻魔大王」などの神様の像があるのですが、寺の改築のため、今はほかに移されているということで見られず。残念。
塩田平かるたに読まれている題材は全部で44。塩田の誇るべき文化財や自然はもっとたくさんあるのですが、かな1文字に題材1つという制約もあり、かるただけでは紹介しきれません。
今回の山田神社や満願寺もそうなのですが、でも、かるたマップで回ってみれば、そうしたところも行けるのです。
ほかのところも歩いて回り、これからもいいところをどんどん紹介していきます!(F森)