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「若林醸造」の3回目。1回目 → https://shioda-machidukuri.jp/1271
2回目 → https://shioda-machidukuri.jp/1299
これまで日本酒と甘酒でした。「酒」ということで、米麹を使った製品であるのは共通点。アルコールが入っているかどうかの違い。
で、次に紹介するのはフルーツジュース。麹とは関係ないのですが、若林醸造で日本酒が不振だった頃、このジュースが一番(かどうかは私の勝手な感じかもしれませんが)の人気商品だったのです。
種類はりんごやぶどうなど。私が最も気に入っていることは、果物をそのままジュースにした果汁100%ということです。塩田地域などで採れた果物が若林醸造に運び込まれ、搾ってジュースにする。添加物は一切不使用。
果樹農家では、実を出荷するのが一番の目的なのかと思いますが、形が悪かったり、色付きがよくないといったことで、味は変わらないのに出荷できないものがどうしても出てきます。それをここに持ち込んでもらいジュースにして販売すれば、農家の皆さんが苦労して作った果物を無駄にせずおいしく飲んでもらえるということです。私が伺った日も農家さんが巨峰を軽トラに積んできて、荷下ろししていました。これもすぐにジュースになるんだろうなあ。
若林醸造は、明治29年(1896年)の創業。120年の歴史を持つ老舗です。それだけに建物も登録有形文化財級。中を見せていただいたことがあるのですが、広いし、調度品も格式ありそうなものばかり。維持していくのはたいへんなんだろうなあと思いつつ、「塩田の文化財」としていつまでも残ってほしいと願うばかりです。(F森)