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日本遺産の文化財が短編小説になった!

日本遺産「信州上田・塩田平」には、それを構成する文化財が36あります。
それをテーマにした短編小説を10本載せた小説集が出版されました。
題して「信州上田10ストーリーズ」
上田市日本遺産推進協議会が出したもので、5人の作家が2本ずつ書いています。
江戸時代から現代まで、そしていろんなジャンルの作品があり、しんみりするもの、落語チックなものなどなど、読みごたえがあります。
表紙や中のイラストにも凝っていて、デザインを公募してたくさん集まった中から選んだとか。
10本の作品の内容をちょっとだけお知らせします。
① 江戸時代、たいへんに背が高いせいでなかなか結婚できない女性が、別所温泉にある将軍塚で悪さをしている男どもを撃退して、それが縁で、最後はめでたしめでたし。
② これも江戸時代、ため池工事の人足として上田にもぐりこんだ徳川の忍者と真田十勇士の物語。
③ 高校入学まぢかの男の子が、行き先も告げずに旅行に行った父親の跡を付け、向かった先の上田で何が待っていたのか。
④ 病気になった母親の世話をするため東京から上田に戻った中年男。高校時代に一つ年上の彼女とつきあいながら結局別れたが、母親を連れて行った病院で何があったのか。
⑤ 信濃国分寺の本尊薬師如来、生島足島神社の生島大神と足島大神、それに安楽寺八角三重塔の大日如来が猫に姿を変えて、それぞれよもやま話をします。短編小説の中の4つの物語。
⑥ ひいおじいさんが上田出身だと聞いたハワイに住む女性が塩田にやってきて、SNSで知り合った女性や居酒屋の女主人などと交流しながら、塩田を巡る物語。
⑦ 手塚にあるため池の「舌喰池」の物語。池を改修しても水漏れが止まらないため人柱を立てることとして、選ばれたのが村はずれに住む若い女性。悲しみのあまり人柱になる前夜に舌を噛み切って池に身を投げたという、池の名前にちなむ言い伝えがありますが、それとはちょっと違うストーリーになっています。
⑧ 甲田池に住むカッパの男の子が、父親と信濃国分寺や生島足島神社、別所温泉を回ります。落語の「初天神」をベースにしたもので、団子をねだる男の子、酔っぱらって大失態してしまう父親がユーモラスに描かれています。
⑨ 上田から東京の大学に進学した男の子がサークルの仲間と一緒に帰省し、レイラインのエネルギーをチャージしていたUFOと遭遇する話。
⑩ 子どもの頃から松茸が大好きだった男性が、学校に行きたがらなくなったという東京に住む星空大好きの甥っ子を別所温泉や生島足島神社に連れて行き、いろいろな体験をさせる話。
この本、上田市内の書店やネットでも購入できます。値段は1,100円。(F森)

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