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「レイラインってなに ??」と思われる方も多いでしょうね。レイラインとは英国の考古学研究者が提唱したもので、古代の遺跡が直線上に並ぶ様をいいます。また、太陽の通り道との関係をいう人もいます。
塩田には、この両方の意味でレイラインとなっているところがあります。
上田市の国分にある「信濃国分寺」と下之郷の「生島足島神社」、上本郷の「泥宮」そして「女神岳」。この4つは、信濃国分寺からだいたい西南西の方角に一直線に並んでいます。図では縦に並んでいますけど。しかも、この線は「夏至の朝日」が昇る角度なんです。これが「塩田のレイライン」。
写真は「泥宮」の鳥居と拝殿なんですが、拝殿の向こうには女神岳がそびえ、背中側には生島足島神社と信濃国分寺があるわけです。
このレイラインを始め、塩田にたくさんある神社仏閣や「岳の幟」といった雨乞い行事などを要素として、塩田地域が文化庁が認定する「日本遺産」に登録されました。いわく「レイラインがつなぐ太陽と大地の聖地」!!
認定されたのが6月19日。その2日後の21日が夏至だったので、朝日が昇るのを見ようと泥宮に出かけたら、先客が2人、もう来ておられました。残念ながら曇りだったので朝日を見ることができず、すごすご家に帰ったのですが、生島足島神社に行った人から話を聞くと、「一瞬だけど陽が照って、鳥居の間からの太陽の写真が撮れた!」っていうことで、羨ましい限りです。
で、このレイラインなんですが、日本遺産に認定された理由になった「ストーリー」には出てこないのですが、もう一つあって、「安曽神社」-「前山寺」-「龍光院」-「塩野神社」-「中禅寺」も、信濃国分寺-女神岳ラインとほぼ平行の直線が引けるんです。
塩田は、神社仏閣など文化財が豊富なんですが、それだけではなく、なにか神秘的な雰囲気のある地域なんでしょうね。(F森)