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3月の終わりごろまで、標高600mに近い山手にある前山寺の奥の林道には雪が残っていました。そして4月。初夏のような温かさで、ここの花々が一気に咲いてきました。
古刹の前山寺。重要文化財である三重塔が有名ですが、「花の寺」でもあります。「黒門」と「薬医門」と呼ばれる門の間にある参道の東側には広い庭園があります。ソメイヨシノのほか、しだれ桜や八重桜もあります。もう少しすると牡丹が咲きだしますね。
三重塔を横目に見て、「塔の原」に上がっていく林道をちょっと進むと、上から三重塔が望めます。中塩田のあたりが一望できるスポットであるのですが、この時期、塔の近くに桜が何本もきれいな花を付けているのを見るのもいいです。
時期的にはもうちょっと後になりますが、三重塔の前にある藤も有名です。そんなこんなで、このお寺の春は、とにかく花を楽しめます。
そして、歩きながら花を愛でていると、静寂の中で聞こえるのはウグイスの鳴き声。「春告鳥」の名があるように、3月ごろから鳴きだし、この辺りでは初夏くらいまできれいな声を聞かせてくれます。でも鳥の姿は見えないんですよねえ。「声は聞こえども姿は見えず」。残念!
「ホーホケキョ」と文字にしてしまうとむしろいけないのかもしれませんが、あの印象的な鳴き声は鳥の中でもピカイチ。とはいえ、鳴き始めの3月くらいは「ウグイスの声かなあ?」というくらい下手(?)な鳴き声。何事にも練習が必要なのでしょう、4月になるとその成果が表れたのか、良い声が聞けるようになります。
前山寺のみごとな花を見ながら聞こえたウグイスの声。鳴き声と鳴き声の間隔を詰めるように編集してあるので、ちょっとせわしく聞こえるかもしれませんが、録音した鳴き声を聞いてみてください。
そして、桜はもう終わってしまうかもしれませんが、ウグイスの声を聞きながら。いろいろな花を楽しんでください。(F森)