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「第2回塩田平伝統芸能大会」で披露されたお囃子と神楽の紹介の3回目。
今回は、「新町の太々神楽」です。
ここの神楽は、全部で八つもの演目があり、全部演じると3時間半もかかるそうです。この日の演目は、そのうち3つなのですが、それでも1時間くらいかかって演じていただきました。そんなことで、ここの神楽については、3回に分けて紹介します。
太々神楽は、新町の産土神(うぶすながみ)である氷上王子神社(ひかみおうじじんじゃ)に奉納されるもの。「氷上」という珍しい名前が付いていますが、諏訪大神と月夜見命を祀るほか、「氷上塩焼王」を合祀していて、大正12年(1923年)に今の社名になりました。
また、本殿の横には「王子塚古墳」というホタテ貝型をした前方後円墳のような古墳があり、その前方の部分を整地して社殿を建てています。
この神楽ですが、江戸時代の中期、享保年間の頃、江戸で人気があった「丸一」神楽団の神楽が伝承されたものだそうです。
今回演じられたのは、8つの演目のうち、最初に演じられる3つ。まずは「神神楽」です。獅子舞ですね。この獅子は女獅子なのだそうです。
神前で、三尺の御幣をもって四方を浄め祓い、五穀豊穣や天下泰平、家内安全、商売繁盛を祈るもの。最初は二人で演じます。
そして次は一人。手に御幣と鈴を持っています。
最後は、三人で獅子舞。最初の写真がそれなのですが、「のみ」を取る様子を演じているのだとか。ユニーク。(F森)