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塩田には、このブログでお伝えしている「四国霊場」の札所の仏像がありますが、ほかにも全国の霊場の仏像を勧請したところがあります。
その一つが「坂東三十三観音」です。舞田の法樹院の横にある虚空蔵堂の中に、黄金に輝く三十三体の観音様が並んでいます。
四国霊場の仏像を勧請したのが江戸時代初めの元禄6年(1693年)ですが、坂東三十三観音が塩田に祀られたのは、同じ江戸時代でももう後期のころ、文化6年(1809年)です。
今の関東1都6県の札所の観音様を勧請して虚空蔵堂にまとめて祀りました。四国霊場や、このあとご紹介する予定の西国三十三観音は、祀る場所が一か所ではなく分散していますが、ここのは一つのお堂で全部の観音様にお参りすることができます。
観音様は、虚空蔵菩薩像のまわりに三十三体並べられています。木造で、金箔が張られていてとてもきれいです。正直決して豪華とは言えないお堂の中にこんなきれいに輝く仏像があるなんて、最初見たときは驚きでした。普段は戸が閉まっているので中は薄暗いのですが、札所巡りのときなど扉が開けられているときは、皆さんビックリです。
法樹院の入り口の右手奥にあるのでお堂の場所も目立ちませんが、ぜひお参りしていただきたいお勧めのところです。(F森)