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塩田の札所巡り 同行レポート 後編

中塩田の札所巡り同行レポートの続きです。
 保野の「龍昌院」から次に向かったのは、同じ保野にある「林法院」です。小高い丘の上にある龍昌院は「山寺」、保野の街中にある林法院は「町寺」とも呼ばれるそうです。
ここは浄土宗のお寺。ここの本堂は、別所の北向観音と同じ北向きに建てられています。江戸時代、上田藩主が北向観音詣での際には休憩所になった所だそうです。本堂が北向きになったのは昭和になってからですけどね。
般若心経を唱えてこのお寺を出て向かったのは、中野の「龍澤寺」。ここは、龍光院の住職が引退してここに来た「隠居寺」でもあるし、若い僧修行のために使われた寺でもあるそうです。現在の住職は、龍光院の住職が兼ねています。
ここの本堂でお経をあげた後はお昼です。住職の奥様が作ってくれた具だくさんの味噌汁が振舞われました。
このお寺には、江戸時代に四国霊場88体の仏像のうち3体が安置されたのですが、今も残っていて、龍光院で見ることができます。
 龍澤寺を出発して向かったのは、五加の「真光寺」。真言宗智山派のお寺です。本堂の横には「大師堂」があって、弘法大師像などが祀られています。
ここは、明治時代初めは小学校の校舎だったのです。今の中塩田小学校の前身「盈進学校」という名前で、明治6年から10年ほど中塩田の子どもたちが通いました。中塩田小学校の学校だよりは「盈進」ですし、校内にある池の名前も「盈進池」。名残が今もあるのです。
 ここからは龍光院への帰路。前山の坂道を登って、最後、龍光院の参道の石段を何とか上がって本堂へ。本堂での般若心経の後、抹茶とお菓子、漬物でご接待をいただきました。 札所巡りの中塩田コースは、他のものと比べると比較的坂道がなく歩きやすいのですが、それでも一日歩いていると疲れます。でも、ご接待でリフレッシュ。ありがたいことです。
秋には別のコースもご紹介したいですね。(F森)

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