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西国三十三観音を巡りながら弘法山を登るレポートの後半です。
前半では、頂上からの眺めを満喫し、直下にある前山寺の奥の院をお詣りするところまででしたが、これからは命がけです。大袈裟ですが、高所恐怖症の身としてはそんな感じ。
奥の院から山の裏手に回ると、「垂直に近い」と思えるような絶壁です。ロープがないととても登れない。しかもその上の方の岩肌に「二十七番」と「二十八番」の観音様があるのです。どうやってカメラのシャッターを切ったか覚えていない。夢中でしたね。
そして、次は狭い穴を通る。這って穴をくぐるのが何か所かあります。ホンと「修行」です。
そんなこんなで、何とか全部の観音様を巡りました。と思って、家に帰って写真を整理すると、「三十三番」がない! 最後の最後で「結願」になるはずの観音様を拝まなかったのです。また、そのうちやり直しですね。
弘法山は、登山口から標高差で300メートルもない山で、ゆっくり登っても1時間はかからないくらい。でも、十数年前に初めて登った時、リーダーの方は「ここは気楽に構えていると危ない、滑落する危険がいっぱいある」とおっしゃっていました。それから年に何回か登りますが、そのとおりです。
と言って、でも登り下りの時間は短いだけに、時間を見つけてはすぐ登れますし、危ないところも多いので、逆に飽きがこない山。三十三観音を見ながらという山登り以外の魅力もあります。
お勧めの山です。(F森)