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「信州上田・塩田平検定」に出る(?)文化財その10 常楽寺

今年初めて行われる「日本遺産 信州上田・塩田平検定」で出題されるかもしれない文化財の紹介シリーズその10です。
検定についての詳しいことはこちら→ 日本遺産 信州上田・塩田平検定
 前回の安楽寺に続いて、別所温泉にある「常楽寺」です。
天台宗の「別格本山」という格式の高いお寺。後ろにうっそうとした林を抱え、分厚い茅葺屋根の本堂は立派です。825年の創建と言いますから、平安時代の初めころ。第3代の天台座主である慈覚大師円仁が開いたそうです。「別格」なのもわかります。
本堂の裏手には、「石造多宝塔」があります。鎌倉時代に造られたもの。
これは、「北向観音堂」と密接な関係にあります。寺伝では「平安時代初め、地底が揺れ動き火坑が開いて紫雲が上がり、今の北向観音堂境内の桂の木にとまった。そこに金色の観音様が見えた」。この観音様が「わが像を北に向かって安置せよ」と慈覚大師にお告げし、今の北向観音堂ができたとのこと。
 そして、火坑が開いて紫雲が上がったところに多宝塔を建立したのです。最初は木造だったのですが、鎌倉時代に火事で焼けてしまったので今の石造のものができました。
多宝塔は、言ってみれば三重塔や五重塔が2階建てになったもの。1階部分は四角柱で、2階部分は円筒形です。屋根に相輪が乗っているのは三重塔などと同じ。塔はこの部分が一番重要で、仏様の骨「仏舎利」を納めたところなのです。
常楽寺には、ほかにも塩田で誇れるところがあります。「常楽寺美術館」です。前に住職を務められた半田孝海さんや息子の孝淳さんが収集したものなどを展示しています。
 仏像や仏画など仏教に関係するものが多いのですが、棟方志功さんの作品など「ここにこんなすごいのがあるの!」と思うような美術品があります。積極的に企画展もやっていて、お勧めの美術館です。(F森)

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