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鮮やかな黄色い花がこれだけまとまって生えていると、壮観です。団地の前の道路側に何メートルにもわたってズラッと並んだ花の列。
「オオキンケイギク」という植物です。
外来種です。そして、「外来生物法」という法律によって「特定外来生物」に指定されているのです。大繁殖をして、日本古来の植物を駆逐してしまうもの。アレチウリとかオオハンゴンソウといった植物と同じです。栽培も禁止されていて、懲役や罰金の罰則もあるのです。
魚では、ブラックバスがそうです。千曲川にたくさん生息して、特産のアユを食べてしまうもの。漁業協同組合の人たちが駆除に四苦八苦しています。
その植物版。オオキンケイギクは全国的に問題となっています。塩田ではまだいい方でしょうか。でも、確実に増えているようです。花屋さんで売っていたとの情報もありました。すぐ撤去されたようですが。きれいな花だけに、庭で栽培したいと思うのもわかる感じもしますけど。
この花、5月から7月にかけて黄色い花をつけます。多年草なので毎年花を咲かせます。種を落としてどんどん増える。あっという間に2枚目の写真のような感じに。
塩田まちづくり協議会では、今のうちに何とかしなければいけない、ということで、駆除してもらうためのチラシを作り、全戸配布して関心を持ってもらう取組みをしています。
セイタカアワダチソウやアレチウリ、ブタクサとともに、塩田全域の繁茂状況を調べ、マップに落として駆除の参考にしてもらってもいます。
そんなことで少しずつ意識を持つ方々が増えているのか、「今年は数が減っているなあ」という地区も出てきています。
「きれいな花にはトゲがある」なんていいますけど、このオオキンケイギク、トゲはないけど害はあるのです。できれば根っこから抜いてほしい、せめて刈り取ってほしい。という思いです。
でも、同じ時期に同じような黄色い花を付けるものもあります。3枚目の写真の「ヒメヒマワリ」。間違いやすいですけど、葉っぱを見ると違います。オオキンケイギクは細長い葉。ヒメヒマワリは葉の幅が広いです。
今回は、「塩田の魅力」と真逆の投稿となりました。でも、こんな地道な取り組みをしているというのも「魅力」として見ていただければ。(F森)