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7月は、全国で多くの祇園祭が行われます。京都の八坂神社から始まったということのようですが、ここの山鉾巡行は有名ですね。
塩田でも保野の塩野神社や別所温泉などで行われます。
7月7日の日曜日、ほかより一足早く前山の塩野神社でやっていましたので、見に行ってきました。
拝殿・本殿での神事の後、境内で三頭獅子とささら踊り、それにお囃子が披露されました。
最初に登場したのが、大きな団扇を持った天狗を先頭に3頭の獅子。雄の獅子が2頭、雌が1頭で舞います。東前山の保存会の方々です。
この三頭獅子は、祇園祭でも披露されるのですが、ここのお宮で古くから行われている「甲子(きのえね)大祭」で奉納されます。このお祭り、名前のとおり干支が「甲子」の年だけ行われます。だから60年に一度。最近行われたのが1984年(昭和59年)。次は2044年になる勘定。お祭りをやる人たちの平均年齢が50歳として、次やるのは110歳になっていますし、次の主役になる人はまだ生まれていない。そんなことから前回から30年後の2014年(平成26年)に「中間祭」が催されました。
そうは言ってもこれだけ間が空けば、三頭獅子のやり方もなかなか伝えられません。そこで、前回の大祭を機に保存会が立ち上がり、毎年の祇園祭でも披露されています。
ささら踊りでは、小学生までの女の子たちが登場。三頭獅子の周りで輪になって踊ります。
かわいい姿に、ちょっと間違っても観客はみんな笑顔。
そのあとはお囃子。西前山の保存会の方々が演じます。
太鼓に鼓と摺り鉦、笛に三味線を使います。このお囃子も三頭獅子同様、塩野神社の「甲子大祭」で披露されます。神社と東前山にある市神に神様が行き来する際、その道中演じられます。
10年前の中間祭を契機に、西前山の方々が保存会を作り、祇園祭でも披露されます。
一昨年には、塩田公民館で塩田の4つの三頭獅子舞が披露され、昨年は、西前山のお囃子が、他の地区の大神楽とともに一般の方がの前で演じられました。
公民館の大ホールで複数の地区の三頭獅子やお囃子を観賞するのも楽しかったのですが、こうして本来の場所である塩野神社で観ると、神様に奉納する「神事」なんだなあと再認識します。(F森)