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弘法山の山麓にある塩田城跡。室町時代に福沢氏によって築かれたと考えられているお城の跡です。東前山の村中を真っすぐ上がった突き当りにあります。3月10日くらいまでは雪に覆われていましたが、春の温かさでやっと融け、顔を出したのが「節分草」です。節分の頃に咲くのでその名が付いたのだそうですが、ここでは節分より1か月以上後に咲き始め。
草丈は10cmくらいでしょうか。白い5弁の花は直径が2~3cmくらい。と書きましたが、白いところは「ガク」なんだとか。花はその中に丸く並んでいる黄色いのだそうです。
ま、それはともかく、そんな節分草が「塩田城跡」の石碑があるところから20mほど入ると群生しています。まだ咲き初めで、1m四方くらいの範囲で花のグループがそこここにあるという状況。
これから見頃なのですが、もう結構訪れる人が多いです。自分もそうですけどね。
ここは、昨年から東前山自治会の方々が中心になって、わが塩田まちづくり協議会も協力して保存活動に取り組んでいます。そして、保護をしながらも、花を楽しんでもらおうということで、今年は解説板や歩道の整備も行う予定です。
塩田城跡と言えば、その周辺に咲く「ガクアジサイ」が有名です。毎年7月の中下旬に見頃となるアジサイが一面に咲き誇ります。前山寺から塩田城跡を通って塩野神社までの遊歩道の名前は「あじさい小道」。城跡の付近は特にたくさんアジサイが植えられていますし、石碑から北側を眺めれば、眼下に西塩田から中塩田の町並みが広がっています。
節分草やアジサイの咲く時期ももちろんですが、前山寺から塩野神社まで歩いても走っても楽しめる「黄金ルート」だと思っています。個人的にはですけど。
節分草は、3月下旬くらいまでは楽しめそう。写真に撮ったり、静かに眺めたりと、古に武士たちが集っていたという古城の趣とは違う可憐な花を、まさに「愛でて」いただきたいと思います。(F森)