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塩田には、標高2千メートルを超えるような高い山はないのですが、南側と西側に1~2時間で登れ、しかも「けっこう登りがいのある」山がいくつもあって、日帰り登山が好き(というか泊まるほどたくさんの荷物を持ちたくないのが本音ですが)の私には「良いところ」。
そんな塩田の山をすこしずつ紹介したいのですが、初回は「弘法山」。
標高は842メートル。北アルプスなど3千メートル級の山からすれば「何それ!」という山ですが、頂上から塩田平を見れば「いい景色!」。低いとは言っても、我が家からは約400m登らなければなりません。
塩田平から弘法山を見ると、後ろにそれより標高の高い独鈷山がそびえているので、どこが弘法山なのかよくわからないのですが、2枚目の写真の線を引いたところがこの山です。写真の左下に前山寺のお堂が見えます。
この日は、塩田まちづくり協議会の地域振興部会のメンバーを中心に16名で登りました。登山口はいくつかあるのですが、この日は前山寺の横から林道を歩き、「塔の原」というところの登山口から「いざ登山」。
子どもの頃から登っている人から「気軽に登れる山」と聞かされていた人たちの中には「おいおい、舗装道路を歩くつもりか!!」とあきれるような靴を履いている人もいます。この山は、時間的には登山口から1時間もあれば登れるのですが、道は狭いし、切れ落ちている個所もあり、落ち葉などで滑りやすいこともあり、結構危険なんです。案の定「こんなこわい山だとは思わなかった」という声がそこここで聞こえますが、距離が短いから「手軽に登れる」山かもしれないけど「気軽に登れる」山では決してありません。
登るルートによっては、斜度が70~80度はあろうかという石段というか岩の斜面を登るところもあり、みんな必死です。
ロープを伝いながらもなんとかみんな無事に頂上に着いて、一安心。途中で「こんなたいへんな山だと思わなかった」としきりに嘆くまち協地域振興部会の副部会長で、我が広報委員会の副委員長でもある別所温泉のお姉さまがソーセージやチーズ、チョコレートなどおやつを用意してくれていて、登山中のボヤキも「まあ、許してあげよう」。
弘法山には、塩田城跡や龍光院の上にある「独鈷山風穴」から登るルートもあり、こちらは相当急傾斜です。山っていうのは、登るのに決して油断してはいけないというのが、いくら「手軽に」登れる山でも鉄則なんだなあとつくづく思う弘法山登山でした。(F森)