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塩田の小中学校の校歌に出てくる山々 前編

塩田には、東塩田小学校、中塩田小学校、塩田西小学校の3つの小学校と塩田中学校がありまして、それぞれの校歌の歌詞を見ると、いずれも「山」の名前が出てきます。
学校の校歌には「山」の名前が入っていることが多く、上田市のほかの地域の小学校では、「太郎山」だったり、「烏帽子岳」、「子檀嶺岳」といったところが入っています。私が卒業した長野市内の小学校も「四阿山」でした。
塩田の小中学校ではどんな山が歌われているのか探ってみました。
初回は、中塩田小学校と塩田中学校です。
 中塩田小学校には3つも山の名前があり、「独鈷山」「烏帽子岳」「浅間山」
塩田中学校は、「独鈷山」「浅間山」です。
この両校は近くにあるので、学校の周辺から見える山も同じなのかもしれませんが、独鈷山と浅間山が共通ですね。
独鈷山は、塩田を代表する山。最初の写真は、中塩田小学校の学区内「上窪池」から望む独鈷山です。
昔、弘法大師が仏具の「独鈷」を山に埋めたことからその名が付いたという言い伝えがあります。いくつもの峰が連なっていて、弘法大師が自らの霊場を探しに来て、「百の谷があったら」とこの山を調べたら九十九しかなく、高野山に金剛峰寺を開いたという。その時、山に独鈷を埋めたのです。
中塩田小の校歌では「みどりかがやく独鈷山」、塩田中は「星かげ澄める独鈷山」
そして次は浅間山。これは遠い! 両校の周辺から東の方の山々を撮った写真です。
 左奥に「根子岳」と「四阿山」。菅平の上に拡がる山ですね。中央には「烏帽子岳」。そして、浅間山は、小さく、しかも上の方しか見えません。どうして両校の校歌に入っているのか卒業生の何人かに聞いてみましたが「さあ? 活火山だし、有名だからじゃない?」。
ちなみに中塩田小の校歌には「雲をいただく浅間山」、中学は「夕日ににおう浅間山」と入っています。
他の2校、東塩田小学校と塩田西小学校の周辺からも同じように上の方が見えるのですが、校歌には入っていない。なぜ浅間山を入れたのか、作詞した方に聞いてみたいです。
中塩田小学校の「烏帽子岳」は、遠くですけれどもよく見えます。夏至の朝日が昇る時、学区内にある泥宮の鳥居の真ん中に、烏帽子岳から昇る太陽が見えます。
 校歌では「はるかに遠き烏帽子岳」
かつてはこの学校の5年生が登山をしていたそうです。今の上田市市民の森公園から登ったそうですが、行けども行けども山頂に着かなくて「はるかに遠き!」。
この山は、上田市内からは多くの所から見えますね。見栄えのする山です。そんなことからでしょうか、市街地の学校など塩田地域以外のところでも校歌で使われています。
次回は、東塩田小学校と塩田西小学校の校歌です。それぞれの特徴が表れた山が出てきます。(F森)

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