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明治29年(1896年)創業の老舗にして、塩田でここだけの酒蔵「若林醸造」。「月吉野」(つきよしの)という銘柄のお酒を造っています。
その若林醸造で、5月27日の土曜日に「新酒会」が開かれました。
会場は、若林家のお屋敷の大広間。歴史を感じさせる畳敷きの広いところに40名を超えるお客さんが集まりました。地元の中野や隣の上本郷といったご近所や上田市内の方のほか、なんと大阪からお見えになった「月吉野」ファンの方も。そして、卓の上にはおいしそうな料理が。
庭に面したベランダには、いろいろな種類のお酒の一升瓶が並べられています。
ラベルの色がカラフルです。そして、もちろん色が違うだけでなく、中のお酒もいろいろです。
純米大吟醸や特別純米酒もあれば、山廃純米酒と言って乳酸菌を発酵させて仕込んだというものも。また、酒米も、「美山錦」や「ひとごこち」、3年前に長野県農業試験場が開発した「山恵錦」といったところ。
これらを仕込んだのは、若き女性杜氏の若林真実さん。社長の娘さんです。東京のアパレルメーカーで働いていたのですが、酒造りを絶やしてはいけないということで、地元に帰り、丸子にある信州銘醸という酒造会社で修業し杜氏になった方。10カ月のお嬢ちゃんがいるお母さんでもあります。
これだけいろいろな種類の日本酒を仕込むというのは、きっといろんなことに挑戦しているんだなあと感じます。「いいもの」「おいしいお酒」を造りたいんだという意欲の表れでしょう。
そんなチャレンジ精神一杯の彼女にとても期待しています。
ところで、お知らせを一つ。若林真実杜氏の講演会が開催されます。若林醸造の歴史や杜氏になったいきさつ、どんなふうに酒造りをしているかなど、おもしろいお話が聞けると思います。
7月22日の土曜日、午前9時30分から約2時間。場所は塩田公民館大ホールです。資料代として200円かかります。また近くなったら改めてお知らせします。(F森)