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日本遺産の相互交流 月の都千曲

「信州上田・塩田平」が日本遺産に認定されたのは、令和2年(2020年)です。長野県関係では、すでに2カ所認定されていました。一つは長野県と岐阜県にまたがる木曽地域。「木曽路はすべて山の中」がテーマです。二つ目が茅野市や長和町、山梨県も入る「星降る中部高地の縄文世界」。そしてもう一つが、わが方と一緒に認定になった「月の都 千曲」です。
この県内関係4つの地域が連携して日本遺産の推進を図っていこうということで、交流事業を行っています。2月27日には、松本市でフォーラムが開かれます。
そんなこともあり、今回は千曲市の日本遺産を紹介します。
千曲市とは、ガイドや一般の人たちが相互に訪れて構成文化財を見て歩く交流を前からしているのですが、2月中旬のこの日、別の用事で千曲市を訪れたので、写真とともにお伝えします。
まず行ったのが「千曲市日本遺産センター」。日本遺産のテーマである「月の都」の「姨捨の棚田」のすぐ横にあります。
 中に入ると、インフォメーションの左手に展示スペース。日本遺産の構成文化財やそれにまつわる物、解説板があります。企画展もやっています。そして、ゴーグルをつけると3次元の映像を見ることのできるVRのセットも4台置いてあります。
外に出て、隣にあるのが「長楽寺」。天台宗のお寺です。棚田を見下ろす坂に建てられていて、本堂は平らな所にあるのですが、大きな岩の両側には、岩に寄り添うようにお堂が。そして、いたるところに石でできた歌碑が建てられています。
 もう50年も前、十代だったころ、ここに幻の「ツチノコ」が出ると聞いて、友人らと来たことがあります。もちろん見つけられなかったですけど。
このお寺を出て「姨捨の棚田」を見下ろせる景色の良いところまで歩いてみます。トイレ付きの休憩所もありました。
千曲市のパンフレットの表紙を飾る月夜の棚田。 まだ2月の半ば。今の田んぼには何もないのですが、ライトアップ用の小さなライトが無数に置かれています。たくさんの小さな田んぼの先には千曲市や長野市街地が望めます。田植えが済んだ頃の景色は壮観でしょうね。たくさんある小さな田んぼに月が映る「田毎の月」。これも見てみたい!
 日本遺産センターや棚田のある高台を下りて次に向かったのは「武水分神社」。広大な敷地に立派な拝殿と本殿。長野市に住んでいるときには、ここで新車の安全祈願もしましたね。
主祭神は「武水分大神」(たけみずわけのおおかみ)。「水」の神様です。そして、「軍神」ともされる「誉田別命」(ほんだわけのみこと)=応神天皇も祀られています
 道を挟んだ隣には神官の松田邸があって、一般公開もされています。
そして、ここに来るとついつい買ってしまうのが「うづらもち」。境内にお店があるのです。細長いお餅の中にあんこが入っているものなのですが、江戸時代からあるのだそうです。お宮のまわりにうずらが群生していて、神社の本殿の大黒柱にはうずらが彫刻されているということで、その名を付けたのだとか。写真ではつぶれてわからないのですが、細長い餅の形は、うずらを模しているのです。
構成文化財には、ほかにも2つの酒蔵や、スイッチバックの駅「姨捨駅」などもあり、車で回ればいろいろ楽しめます。
ほかの2か所の日本遺産の地区も含め、互いのところを巡って参考にしたり、一緒にイベントをやったり、長野県の日本遺産を盛り上げていくのも大切だなあと、千曲市の魅力を感じつつ思いましたね。(F森)

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