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江戸時代の元禄の頃、四国霊場の仏像を塩田に勧請した札所を巡る旅。17回目の今回は保野にある林法院です。19番札所。浄土宗のお寺で、京都知恩院の末寺です。舞田の法樹院と宗派も知恩院末寺というのも同じ。ご本尊は阿弥陀如来。
ここは戦国時代に創建されたそうです。その後江戸時代になって、知恩院の末寺になったとのこと。
このお寺の場所は、保野の街中です。現在、上田方面から別所温泉に行くには、県道177号線の通称「別所街道」を通りますが、江戸時代には林法院の前を通る旧道が「別所街道」でした。
そして、元禄の頃からは、上田のお殿様が北向観音に参拝するときには、このお寺が休息所と定められていたそうです。
そんなこともあったのかもしれませんが、ここの特徴は「北向き」に建てられていること。別所の北向観音と同じです。塩田のお寺ではほかにありません。
旧別所街道から境内に入ったすぐのところにあるのが子育地蔵が祀られているお堂です。中のお地蔵さんは赤いよだれかけをしていて、子どもの身についたにおいをかいで、その子どもがどんな「悪い道」に落ちていても必ず救ってくださるということです。
このお寺の本堂は普段は閉まっていて、ご本尊を拝むことはできませんが、子育地蔵は、道から入ってすぐのところにもありますし、お地蔵さんのお姿を見てお参りすることができます。
(F森)