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中禅寺。西前山にある真言宗智山派のお寺です。ご本尊は「延命地蔵」。
そして、このお寺ですごいのが、薬師堂とその中に安置されている薬師如来坐像です。
ともに国の重要文化財で、平安時代末期から鎌倉時代のものとされています。
本堂にはご本尊のほか、仏像でいっぱいです。元禄時代に四国霊場八十八の仏像を塩田にお招きしたもののうち2体は中禅寺に今も安置されていますし、不動明王像や千手観音像も。
この仏像いっぱいのお寺に新たな仏像が登場しました。
チェーンソーで彫られた釈迦如来です。
本堂と薬師堂の間にあったヒノキの大木。伐採せざるを得なくなり今年切られたのですが、ただ処分するのは切ない、忍びないということで、住職が上田市内にお住いの水野和雄さんにお願いして彫ってもらったものです。
チェーンソーでこんな細かい彫りができるかと思うくらい。大小数種類のチェーンソーを駆使して彫られたのこと。最初の写真で、大きなお釈迦様の横にちょこっと座っておられるのもチェーンソーで彫られたお釈迦さま。「これもチェーンソーで!」という感じです。
10月8日のこの日にお披露目され、住職と副住職で開眼法要も営まれました。
東日本で一番古い木造建築である薬師堂と新しい釈迦如来。長い間薬師堂を見守ってきたヒノキで彫られたお釈迦さま。姿を現したのは今ですが、このお寺に昔からある文化財と言えるのじゃないかなあと、開眼法要に参加しながら感じました。(F森)