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三度も盗まれ戻った観音様 日本遺産認定2周年記念で公開

 塩田平が日本遺産に認定されて2年。信濃国分寺や前山寺、中禅寺、安楽寺など構成文化財をバスで巡るツアーも定員いっぱいになるなど、知名度や人気度も上がってきているような気がします。
6月19日は、2020年に「信州上田・塩田平」が日本遺産に認定された日。今年のこの日は2周年記念イベントが下之郷の長福寺で開催されました。
いろいろな催しが行われましたが、一番の目玉は「夢殿観音」の一般公開。普段は見ることのできない重要文化財の「銅造菩薩立像」を見ることができたのです。
この菩薩立像は、1938年(昭和13年)に小布施町から長福寺に移されたもの。その4年後に「信州夢殿」というお堂が建てられ、その中に安置されました。この夢殿、奈良の法隆寺の夢殿を正確に模しているのです。大きさは法隆寺のものの2分の一。そして、法隆寺の夢殿の中には国宝の「救世観音」が安置されていて、長福寺の菩薩立像も、それにならったのか「夢殿観音」と呼ばれています。ただ、長福寺の仏像は、その形からすると「観音菩薩」ではないのですがね。とはいうものの、まあいいじゃないですか、衆生を救う「菩薩」には違いないのですから。
 で、この夢殿観音、別名「お戻り観音」と呼ばれます。実は、小布施にあるときに1度、長福寺に来て2度盗まれています。そのたび戻ってきたのでこの名前。3度目なんかは1995年(平成7年)に盗まれて戻ってきたのは11年後。よく戻ってきてくれました。
一般公開のこの日、信州夢殿の中で観音様を拝見。写真撮影はできなかったので、上田市教育委員会のホームページにある画像をお借りしました。高さが40cmに満たない小さな仏像ですが、造られたのは7世紀の白鳳時代と言われ、塩田の中で一番古い仏像のようです。

 

 

 2周年イベントでは、ほかに長福寺の本堂前で「塩田和願太鼓」の演奏会も行われました。暑い中、子どもたちが汗だくでたたく力強い太鼓の音が境内に響き渡ります。
多くの人でにぎわったこの日のイベント。塩田平が日本遺産に認定されたことが多くの方々に知ってもらえるようになったのかなあと、ちょっとホッとしました。(F森)

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