
お電話でのお問い合わせ0268-38-8600
弘法山のふもとの高台にある前山寺。平らな所にある塩田公民館から標高差で80mほどあります。
ここに毎日のようにトレーニングで行くのですが、息せき切って上がってきて、やっぱりこの寺に来るとホッとします。
それは、ここの景色ですよね。国の重要文化財である三重塔や、昨年、市の指定文化財になった分厚い茅葺屋根の本堂。木造の重厚さが見る者を落ち着かせるのですが、いろいろな樹木もいいんですね。
参道にある樹齢数百年のケヤキに、枝垂れ桜やボタン、秋はドウダンツツジヤ三重塔の前の紅葉。そして、毎年写真に撮るのが藤の花です。
昭和36年(1961年)頃、前山寺第三十五世住職の中島榮知大和上が和歌山の根来寺に晋山した際に、御祝いとして贈られたものなんだそうです。
以来、毎年見事な花を見せてくれています。一時期「弱ったのかなあ」と思ったこともあった時期がありましたが、樹木医に診てもらったりして、今年も見事に咲きました。
三重塔をバックにした写真は、どうしても撮ってしまうんですが、三重塔の前から見る藤の花もいいですね。
そして、この時期、前山を駆け回っていると、聞こえてくるのがウグイスの声です。前山寺、塩田城跡、龍光院。3月から時には初夏になるまで鳴いています。静かな所で一人で聞くウグイスの声。脈拍が上がって荒い息を抑えつつ、スマホでレコーディング。50秒ほどの録音です。雑音もありますが、聞いてみてください。
春の前山の至福の時です。(F森)