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塩田平ボランティアガイドの会では、「塩田平の文化財現地勉強会」というのを昨年からやっていて、この4月は東塩田の奈良尾地区の文化財を見て回っています。
4月の4日と8日は、大圓寺に伺いました。ここは、9代目の和尚が、当時はやっていた麻疹(はしか)根絶のため、それを祈りながら自らの身を焼いたという「火定様」(かじょうさま)と名付けられた石碑(墓標)などの文化財があるのですが、春の枝垂桜とカタクリの花も名物なのです。
まずは枝垂桜です。
4日に行ったときには「もうちょっとかなあ」だったのですが、8日は満開。参道を上がっていって、山門の手前におられる六地蔵のあたりは枝垂桜のトンネル。お地蔵さんたちが花見をしているようです。
そして、山門の両側にも桜。厳しい坐禅修行で知られる曹洞宗のお寺である大圓寺。参道と山門を通ってこれから参禅という修行僧も、身を引き締める前に桜のトンネルでリラックスしたでしょうかね?
この枝垂桜、いつ頃植えられたかははっきりしていないそうですが、明治22年(1889年)に描かれたこのお寺の「当山境内外続地有形真図」という図面に苗木のようなものが描かれているということです。これが枝垂桜なのかは定かでないとしても、樹齢は100年を超えるようです。
また、境内には、ほかにも本堂前などにソメイヨシノや八重桜など数種類の桜木が植えられていて、開花の時期が木によって異なるので、春の間は長い間桜が楽しめます。
次にカタクリの花です。
本堂の裏手に群落が広がっています。
4月4日に伺った時は花の具合が最盛期だったのですが、写真は、8日の勉強会の前日、雨の中下見に行った時のもの。ちょっと盛りは過ぎて、雨に濡れた花も、しぼんできているものが多かったのですが、まだまだ見事です。
このカタクリは、大正の初め頃、当時の住職が植えたのが始まりなのだそうです。110年以上前のこと。それ以来、歴代の住職が手入れしてこれだけの広さを誇る群落になったのでしょう。
富士嶽山のふもとの高台にある大圓寺。東塩田を一望できる景色と花々。文化財の勉強会に参加された方も、ガイドの解説よりもそっちに気を取られたかなあ。(F森)