4月のブログでお伝えしましたが、塩田の26の札所を回る「四国霊場 塩田札所めぐり」は、春と秋に塩田仏教会によって行われています。
そして、弘法山の登山道に沿った岩壁に安置されている観音像を巡る「西国三十三番観音めぐり」も、春と秋に前山寺の住職を先達に実施されています。
毎年4月29日には、前山寺で「弘法祭」という弘法大師を偲ぶ法要が、檀家さんが参列してこのお寺の本堂で午前中行われます。そして、午後、弘法山を登って三十三体の観音様を拝むのです。
檀家さんが中心なのですが、一般参加者もOKで、春のこの行事に初めて参加してみました。
弘法山は、塩田平から南を向いてみると、塩田を代表する山である独鈷山と安曽岡山の間に見えます。標高は842m。前山寺からは1時間程度で登れます。

この山、名前に「弘法」と付いているくらいですから、弘法大師と深い関係があって、大師がこの山で修行したと伝わっています。その修行の場が今も前山寺の「奥の院」という形で残っています。そして修行から帰るときに「独鈷」という、真言宗などの密教系の宗派で使われる仏具を埋めていったということです。
で、今は「独鈷山」というと、弘法山の南側にそびえる塩田で一番高い山をいうのですが、その昔は、弘法山を独鈷山と言ったのだそうです。だから前山寺の山号は「独股山」。字は違いますが「とっこさん」。
さて、観音めぐりですが、前山寺の「冠木門」をくぐり、参道を上って本堂前に向かいます。重要文化財の三重塔の横には、名物の藤の花。まだちょっと早い。
みんなが集まったところで、お寺の本堂で住職によって般若心経などが唱えられます。そのあと登山口に向けて、林道を上がっていきます。
途中の道端にはニリンソウがたくさん咲いていました。
いよいよ登山道です。けっこう急坂で道幅も狭い。昔、登山の先生に「この山は危ないところがたくさんある」と教えられましたが、滑落しそうな所もあるんです。
しばらく登っていくと、登山道横の岩壁に石で造られた観音様が現れます。一番から順番に間隔があいて見えてきます。
ここには三十三体の石の観音像があるのですが、始まりは江戸時代後半の1793年に、近畿地方の三十三観音を岩壁を穿って安置したのです。当時は木造。金色に塗られたきれいな仏像です。ところが、盗難や破損したりして半分くらいしか残らなくなったので、1989年に石工のみなさんの協力の下、石造の観音様を安置しました。残った木像の観音様は、今三重塔の横のお堂に祀られています。
第一番から観音様を見ながら険しい道を上がっていきます。
やがて頂上。直下にある高さ4mほどの大岩に上ると、塩田平が一望ですよ。
「さあ、これで下山」。といかないところがこの観音めぐり。これからが苦行(?)なのです。
そのレポートは次号で。(F森)














