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満開の花を見ながら般若心経 春の札所めぐり

 塩田仏教会が主催する「四国霊場 塩田平札所めぐり」。春と秋に、塩田で26ある札所を歩いて巡ります。塩田を3つのコースに分けて、東塩田、中塩田、西塩田・別所のそれぞれのお寺やお堂を回るもの。そして、これとは別に「国宝重文コース」というのがあって、札所の中でも有名どころのお寺を回ります。
 4月11日の土曜日、奈良尾の大圓寺の住職が先達で、20名近い人たちが参加。スタートは前山寺。重要文化財の三重塔や市の指定文化財の本尊大日如来像などがあります。
 そのあと、龍光院、中禅寺、無量寺、満願寺、北向観音堂と歩いて、最後は安楽寺です。
 回ったお寺の本堂の前では、みんなで般若心経を唱えます。
 前山寺では、そのあと、ここの住職が寺の歴史などを話してくれました。
 そして、次の札所、龍光院に向かいます。
 この日は天気も良く、しかも桜が満開。上田城跡の桜は散り始めたようですが、こちらはお寺の境内や道筋にたくさんの桜があって、見事な花を咲かせています。
 こんなところを通りながら本堂の前で般若心経を唱える。
 タイトルでは「満開の花を見ながら」なんて書きましたが、般若心経を唱えるときは、経文を見ながらだったり、経文を覚えている人は手を合わせて一心に唱えているので、「桜を見ながら」は実際にはないですけどね。
 般若心経は、262文字のうち、「無」が21回、「空」が7回出てきます。否定的な言葉に感じられるかもしれませんが、あるがままに感じる、心を空っぽにするというようなことを教えているのだと個人的には考えています。
 坐禅をするときって、「莫妄想」(まくもうそう)という禅語がありますが、妄想することなかれ、無心になれという心持で坐りますね。無や空は、これに通じるものがあるんじゃないですかね。
 それはともかく、龍光院の次は中禅寺です。平安時代に開かれた真言宗智山派のお寺。真っ黒なお姿の延命地蔵尊が本尊です。その本尊を安置した本堂の前でお勤めをした後、境内にある薬師堂に行ってみます。
 重要文化財の薬師堂。平泉の中尊寺金色堂と同じ「阿弥陀堂型式」のお堂です。茅葺のなだらかな曲線の屋根と満開の桜。坂道を歩き続けた疲れも忘れます。
 このあと、手塚の無量寺、山田の満願寺を回って別所温泉に向かい、北向観音堂と安楽寺。
 この札所めぐりは、途中、塩田城跡や前山の塩野神社、皇子塚古墳など札所でないところもガイドの説明付きで回って、文化財の勉強にもなりますね。
 国宝重文コースの後は、3つの地区割ですべての札所を回る本来の札所めぐりが始まります。満願目指して頑張って歩きましょう。(F森)

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